開業20年、LUNAの歩み
42歳の時に横浜元町に女性医療クリニックLUNAを開業した。
私は、あっという間に62歳になって、LUNAは20周年を迎えた。
20年間を思いだすと、1つのクリニックを女性泌尿器科・女性内科・婦人科の3名の女性医師で診療していた3年間が、一番経営が楽だった。
しかしまだ若かったので、クリニックの近くのビルに良さそうな空物件がでた時に婦人科を分院した。
さらに婦人科は、2階にあったので、その1階に美容皮膚科を作った。
また最初のクリニックは、5階にあったのだが、同じビルの3階が空いたので、女性内科と女性泌尿器科を分院し、さらに骨盤底リハビリテーション部も作った。
さらに、ためしに大阪心斎橋にも分院を作ってみた。4クリニック5フロア体制である。
当然だが、分院を新設のたびに借入金は膨らんだ。
一方各科が別建物になったことにより、協調性が失われ、理想の女性医療からは遠くなったと感じた。
それで開業15年目くらいから企業縮小を考えるようになった。
2019年に横浜地区の3クリニック4フロアを全て解消、元町中華街駅徒歩2分のビルの2階と3階にクリニックを統合した。
さらに心斎橋のクリニックは、大阪院の院長に買い取ってもらった。
2019年女性医療クリニックLUNAグループは、2階の女性医療クリニックLUNA横浜元町と、3階の女性医療クリニックLUNAネクストステージの2クリニック2フロア体制となった。
女性医療クリニックLUNA横浜元町は、主に50歳未満の閉経前の女性の婦人科と乳腺科をスピーディーに診療するクリニックで、女性医療クリニックLUNAネクストステージは、主に50歳以上の閉経後の女性の健康寿命を延伸するクリニックである。
女性泌尿器科・女性内科・美容皮膚科・医療アートメーク・骨盤底リハビリテーション部・ヘルススタジオ等が入っている。
病気が変えた人生と働き方
プライベートでは、開業の年に乳がんを患って、その年治療により42歳で閉経した。
その後10年くらいは目標をもって日々を送ることができたが、50歳くらいからややうつ気味になった。
それでも仕事量は落とさず、夜は遊びまわっていたら、56歳で劇症肝炎になって死にそうになった。
劇症肝炎の最悪期は、高熱が何日も続き、本当に死ぬかもしれないと思った。
死線を乗り越えてみて、真剣に人間の幸せとは何かを考えるようになったので、結果的には劇症肝炎になったことは、人生にはポジティブに作用したと思う。
生還してからは、仕事をずいぶんへらした。
そうしたらずいぶん心身ともに楽になった。
しばらくはこのまま70歳くらいまでは、コツコツと現在の横浜元町にある2つのクリニックで、女性医療を充実させ、借入金を返済して、私の医師人生は終わるのかなと思っていた。
沖縄との出会い
しかし60歳の声を聴いて、すこし心境が変わってきた。
劇症肝炎を患ってから、ご縁あって、なぜか沖縄にフラフラ遊びに行くようになり、あと10年くらい横浜と沖縄で2拠点生活を送ってみたいなと思うようになったのだ。
さらにいままでの開業では、たりない何かを行う、できるだけコストのかからない小さなクリニックを沖縄に作ろうと思うようになったのだ。
いろいろ物件を探しまわり、おかげさまで苦節3年で2026年4月10日にアクティブシニアクリニックLUNA沖縄を開業することができた。
中高年女性とパートナーの幸せのために
現在中高年女性の健康と幸せを守るためには、
① 本人が元気である必要がある。
② さらにそのパートナーも元気なほうが良い。
③ さらに本人とパートナーの仲が良いほうが良い。
と、ややあたりまえだが、結構大切な結論に至っている。
そのために私ができることは、
① 男女のテストステロン(男性ホルモン)補充療法と、性機能医療をもっと広める。
② そのためのパートナーシップ専門のクリニックを経営する。
ことであると考えている。
アクティブシニアクリニックLUNA沖縄は、男女の更年期障害・フェムゾーン&メールゾーントラブル・カップルのコミュニケーショントラブルを中心に診療し、腟ドック・前立腺ドックや、医療アートメークなどの美容医療・骨盤調整ヨガ等を行う。
アクティブシニアクリニックLUNA沖縄は、私が院長だが外来が開くのは、私が沖縄にいる1週間と非常勤の宮里実先生(琉球大学システム生理学講座教授)が診療する週1回で、月9日午後のみの営業。
残りは骨盤調整ヨガスタジオとなる。
いままでにない変則的なクリニックである。
これから目指す医療
患者も幸せにしたいが、職員が働きすぎるのも良くない。
自分も少し楽をしたい。
なぜ沖縄で開業するの?とよく聞かれるが、町全体がユルユルしているところが気に入っている。
ユルユルすることを、街全体が許容する文化がある。
パートナーシップトラブルを抱えるカップルは、思い切って沖縄に3泊4日で診療にきてほしい。
沖縄で何もせず、海を見たり、街を二人でそぞろ歩いているだけで、トラブルの80%は解決するだろう。
患者も従業員も自分も、健康寿命をすこしでも延ばし、ピンピン楽しく生きてコロリと死ぬため、横浜でも沖縄でも、みんなで無理なく楽しく働いていきたいと思っている。